👍おすすめ
導入事例・インタビュー
LPガス部製造課 城宝 毅様、山田 清陽様
所在地:富山県南砺市川除新110
工業排水に含まれるメルカプタンの脱臭
水処理脱臭 脱臭、水処理、廃液処理
――御社の業務内容を教えて下さい。
LPガスの販売です。LPガスを容器(ボンベ)に詰めて販売しています。あと、それだけではなく、容器を検査する検査業務も行っています。
――オゾンをどのようなことに利用しているのでしょうか?
LPガスの容器を検査する際に、内部のガスを排出するためにボンベ内に水を注入させ、置換させるという工程があります。その置換した水を排出する際に、LPガスに臭いをつけるための着臭剤であるメルカプタンという物質が水に溶け、排水からメルカプタンの臭いがするようになります。
メルカプタンの臭いは強烈なため、その水の臭いが近隣の方からの苦情に繋がるという困った問題になる可能性がありました。御社のオゾン発生器は、その排水の臭気を脱臭するために用いています。
メルカプタン類はタマネギが腐ったような悪臭を放ちます。非常に分かりやすい悪臭なので、LPガス等の着臭材に用いられます。
――効果のほどはいかがでしょうか?
抜群に効果がありますね。正直なところ、こんなに効果があるとは思っていませんでしたのでびっくりしています。
――どのような経緯でご購入に至ったのでしょうか?
前述の排水から出る臭気を何とかできないかということで、脱臭方法を探している内に御社のオゾンの技術に行き当たりました。そこでまず御社に立ち会って貰った実験からはじめ、効果がありそうだという結論に至ったため、装置の導入に至りました。結果的にはそれ以来、全く臭いの問題はなくなりました。また、副次的な効果として排水の透明度が増しました。
検査後に塗装を塗り直してピカピカになったボンベ
――何か改善して欲しいところなどありますでしょうか?
改善して欲しいところというわけではありませんが、他に応用してみたいところはあります。バルク貯槽というLPガスを貯蔵しておくタンクの解体業務なども行っているのですが、その解体の際にやはり臭いが出てきます。その際に、オゾンを活用して脱臭を行なったら、出てくる臭いを軽減できるのではないかと期待しています。
ありがとうございました。その実験を行う際にはサポートさせて頂きますので、お気軽にお声掛け下さい。
大型の発電機。検査時等に出る余剰のLPガスを電力に変えている。
使い方の詳細
①PSA酸素発生器で発生させた酸素を原料に当社製オゾン発生器FOG-RC40Gにてオゾンを発生させている。
オゾン発生器(左)とPSA酸素発生器(右)
②発生させたオゾンを配管し、分岐ボックスで二股に分岐させている。
分岐ボックス
③二股に分けた配管をそれぞれ排水タンクに配管、バブリングし、排水の脱臭を行なっている。排水中のメルカプタンの臭いが消える効果がある。
バブリングの様子
④副次的に排水の透明度が増すという効果も生まれている。
排水の様子
使用機種の詳細はこちらから
産業用ラジエータ冷却式オゾン発生器 ファボゾン15/40 FOG-RCシリーズ
外部冷却水が不要でありながら、オゾン発生量は15g/hと40g/h。高耐久性、濃度の安定性に優れます。現場でのオゾン利用の利便を考えた設計です。
インタビュアーのひとこと
インタビュアー
長倉正弥
昨年の4月から実験を行い、脱臭効果が出たということで昨年の10月にご購入頂きました。その後約8か月間使用して頂く中で、顕著な効果が出続けているとのことです。
オゾンは様々な分野で脱臭用途として用いられていますが、これほど顕著に効果が出たと仰って頂いたのは私も初めての経験です。大変嬉しかったです。
中越産業様は、ボンベの検査時などに出る使い切らなかった余剰分のLPガスを発電に使うなどの工夫をされていますが、それによって20kWを超える発電がされており、売電はしないまでも使用する電力のかなりの部分が賄えているということです。
当社も目指す持続可能な社会の実現のためにはエコロジカル(環境調和)とエコノミカル(経済性)の両立が必要であり、それを不断の工夫により実践されている会社であるという思いを強くしました。
インタビュー内容は取材当時のものです。所属、業務内容などは現在では変更となっている場合があります。