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導入事例・インタビュー
地球環境科学センター 特別研究員 大山俊之 様 (写真中央)
所在地:東京都日野市
光触媒とオゾンの併用による排水処理
研究環境科学 水処理、廃液処理
――どんなことをされている研究室ですか?
大山先生:光触媒である酸化チタンを用いた汚染物質の分解、浄化の研究です。農薬や、洗剤、界面活性剤、環境ホルモン、残留医薬品等の通常では分解しづらい難分解性の有機汚染物質を分解することを目的としています。
――オゾンはどのように用いているのですか?
大山先生:元々は光触媒単独の効果について調べていたのですが、一昨年ごろから光触媒とオゾンの併用について研究を始めました。
光触媒とオゾンの併用は、それぞれを単独で用いた場合の効果よりも相乗効果で飛躍的に効果が高くなります。また、オゾン単独では分解できない有機物も分解可能になります。
――弊社のオゾン発生器を選んだ理由は何でしょうか?
大山先生:理由というほどでもありませんが、元々他社のオゾン発生器を使っており、容量 (オゾン発生量) が小さかったので、学生がネットで調べて「先生、これに取り替えましょう」ということで購入しました。
――弊社のオゾン発生器を使っていて良かった点は何でしょうか?
大山先生:良かった点ですか。その前にクレームを言って良いですか?
――え、クレームですか。ど、どうぞ。
大山先生:ED-OG-S1に放電管の洗浄水の入口がありますが、そこからリークがあり、何とかして自力で塞ぎました。うちの特殊な使い方のせいかもしれませんが、あれには困りました。
――そうでしたか。ご迷惑をおかけしました。先生の場合は弊社のオゾン発生器を連結してお使いいただいておりますので、通常では酸素が通る耐オゾン性のない部材がオゾンで劣化してしまったということだと考えられます。現在の製品は対策済みです。
大山先生:なるほど。そうでしたか。
――さまざまな使い方があることを想定し、今後ともより良い製品を作っていきたいと思います。
大山先生:良かった点としては電話等で色々教えてくれる点ですね。勉強になりました。
研究室の学生の方:他にはスイッチ一つでオゾンが出るので使いやすいですね。また、オゾン発生量の調節がボリュームでできるので、便利です。
――どうもありがとうございました。
使い方の詳細
校舎の屋上にて試験を行っている。タンクに入れた排水に光触媒 (酸化チタン) の粉末を入れ、それをポンプでオゾン混合用エジェクター及び反応槽 (ガラス管) を介して循環させる。
- (1) 空の状態のタンク。
- (2) オゾン発生器ED-OG-S1×4台、ED-OG-R4×2台を直列に連結して使用。
- (3) ポンプおよびエジェクター。
- (4) 反応槽 (ガラス管) 太陽光による光触媒反応効果を得るための反応槽。太陽の動きに合わせ、角度を変えることができる。
- (5) 太陽電池。この試験に使用する電力は全て太陽電池でまかなっている。
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最高オゾン濃度200g/m3以上。接オゾンガス部メタルフリー化を実現し、パーティクルの混じらないクリーンなオゾンを利用できます。高濃度のオゾンを使いたい方に最適の研究用オゾン発生器です。
インタビュアーのひとこと
インタビュアー
長倉正弥
たくさんご購入いただいているので、気に入っていただいているものと思い、油断していたのですがお叱りを戴いてしまいました。
本研究は、オゾン単独や光触媒単独よりも、併用の方が飛躍的に効果が高くなるという面白い結果が出ています。光触媒は太陽光を利用すればエネルギーがいらない省エネの環境浄化物質であり、循環型社会構築のために今後大きな貢献をする可能性のある研究だと思います。
インタビュー内容は取材当時のものです。所属、業務内容などは現在では変更となっている場合があります。