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導入事例・インタビュー
保存科学専門員 山口孝子 様
所在地:東京都目黒区
文化財複製の印刷方式検討にオゾン曝露試験
研究美術館印刷 曝露試験、保存研究
――エコデザインを選択された理由は?
日本大学藝術学部写真学科の原正人先生のご紹介です。
――装置の使用目的は?
オゾン曝露試験です。複数の方式で印刷したサンプル紙片を美術館所有の恒温・恒湿槽内で2週間オゾンにさらし、各試料の色や濃度の変化を見るというものです。文化財の複製 (印刷物) を作るにあたって、どのような印刷方式が望ましいかを検討します。研究成果は学会で発表します。
――エコデザインの装置、サービス、料金について評価を聞かせてください。
良かった点は装置の操作がとても分かりやすかったことと、それから安定したオゾン濃度を保っていたことですね。また、試験準備作業での負担が少なかったのも嬉しかったです。提供されたサービスについても満足しています。
ただ料金については、学会発表の後に追加試験をする可能性もあり、同じ値段で一ヶ月間まで借りられたらもっとありがたかったと思いました。
――どうもありがとうございました。
使い方の詳細
恒温・恒湿槽の中にサンプル紙片を取り付けたビンを置く。
そのビンの中にオゾンガスを導き入れて曝露をするという試験。
オゾンの原料には空気を用いた。チャンバ内のオゾンガス濃度は紫外線吸収式オゾンモニタを用う。5ppmの濃度にてフィードバック制御を行い、濃度を常時一定に保った。
研究用途におすすめ機種の詳細はこちらから
研究用水冷オゾン発生器 ラボゾン15/40 LOG-LCシリーズ
最高オゾン濃度200g/m3以上。接オゾンガス部メタルフリー化を実現し、パーティクルの混じらないクリーンなオゾンを利用できます。高濃度のオゾンを使いたい方に最適の研究用オゾン発生器です。
インタビュアーのひとこと
インタビュアー
長倉玄弥
東京都写真美術館さんは目黒区、恵比寿ガーデンプレイスの一角にあります。僕自身の経験の範囲だと、そういった大都会のお客様に製品を納入した例は少ない。工場や研究所が少ないからなのでしょう。しかし今回の仕事を終え、無数のビルディングのどこかにまだまだ細かな需要があるのかも知れないなと思います。
事前の打合せで、山口さんのニーズ、美術館内所有の恒温・恒湿槽の状況をよく聞かせていただけたことや、弊社にて装置をご覧いただいたことなどが良かったのでしょう。操作マニュアルも分かりやすかったのかな…。研究室でご馳走になった淹れたてのエスプレッソと江戸のお菓子はとてもおいしかった。
インタビュー内容は取材当時のものです。所属、業務内容などは現在では変更となっている場合があります。