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導入事例・インタビュー
工場長 村越義弘 様
所在地:静岡県焼津市
飼料工場の排気をオゾン発生器のシステム組み込みで脱臭
飼料工場 脱臭、オゾン水、排気
――どのようなお仕事でしょうか?
魚のアラを集め、煮て搾って乾燥し、動物の餌を作ります。餌を作る会社なので、英語で食事のMealから焼津ミールという会社名になっています。
創業当時は、焼津周辺で缶詰に使われる魚の使わない部分を干して肥料にする仕事を行っていました。魚というのは肉を取った残りも頭、骨、内蔵など全ての部分を使うことができ、捨てる部分が全くありません。
当社では、他の会社では使用しない魚のアラの部分を引き取ってそれを加工しておりますが、全ての部分を何らかの形で利用しており、ほぼ100%捨てずに使用しております。
魚のアラ選別中の様子
――御社の売りは何でしょうか?
脳の働きを良くするとされるDHAなどの健康食品に使われる魚の油については、どこの会社にも引けを取らない品質であると自負しています。
当社で使われる原材料である魚のアラは、ほとんど全てその日のうちに新鮮な状態で加工しております。
また、当社ではマグロ、カツオなどの原材料を用いていますが、マグロはマグロ、カツオはカツオとして他の魚と混ざらないように加工をしており、製品の純度という点でも自信を持っております。
魚の骨はカルシウム原として飼料に混ぜる
――オゾン発生器はどのような用途にお使いでしょうか?
工場内の排気の脱臭です。加工時に出る臭いは強烈なので、ボイラーで燃焼して脱臭を行っております。
工場内全体の臭いは2系統の大型送風機で吸引排気して、それぞれ2段のスクラバー、合計4個のスクラバーで洗浄脱臭を行っています。その際に、排気中にオゾンを混ぜ込むのと、スクラバーで循環している水をオゾン水にし、オゾン水のシャワリングを行うことで脱臭効果を高めています。
プレス (煮た魚のアラを絞る装置)
――脱臭効果のほどはいかがでしょうか?
100%とはいきませんが、7,8割方取れているという印象です。
あとはオゾンをいかに安定して上手く使うかということだと思います。オゾン発生器を付ければそれで良いというわけではなく、その後面倒を見続け、使いこなしていくことが重要です。
大型送風機
――当社のオゾン発生器を用いていただいて、良かった点と問題点がありましたらお聞かせください。
良かったのは臭気を抑えることができているという点です。解決困難な課題に道筋がある程度つけられたということは大きいと思います。オゾンについては今後も相談に乗ってほしいと思っています。
問題点というのかは分かりませんが、使い方に改良の余地があると思っています。機械ももう少し簡単に扱えると良いと思います。
袋詰め中の飼料
――どうもありがとうございました。
袋詰めされた飼料
使い方の詳細
酸素発生器とオゾン発生器によりオゾンを発生し、大型スクラバーの循環水にバブリングさせている。
オゾン発生量は約30g/h。元々はスクラバーの排気に混合させていたが、現在は上記用途にてスクラバー循環水の浄化用途にて用いており、スクラバーの排気へは他社製オゾン発生器にて発生させたオゾンを混合させている。
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産業用ラジエータ冷却式オゾン発生器 ファボゾン15/40 FOG-RCシリーズ
外部冷却水が不要でありながら、オゾン発生量は15g/hと40g/h。高耐久性、濃度の安定性に優れます。現場でのオゾン利用の利便を考えた設計です。
インタビュアーのひとこと
インタビュアー
長倉正弥
焼津ミールさんは焼津で動物の餌などを作っている会社です。元来捨てるはずの魚のアラを原料に、動物の餌や健康食品など様々な用途に役立てているこの会社はエコロジーの模範ともいうべきですが、何ら気負うことなく自然体でそれを行っていらっしゃいます。
周囲環境改善の取り組みにも熱心であり、その一環がこの排気脱臭へのオゾン利用となっています。このように直接利益にはつながらないことにもかかわらずこだわりを持って追求していく姿勢は、当然主業務がきちんとできているからこそ行えることであり、その仕事の仕方を我々も見習いたいと思いました。
インタビュー内容は取材当時のものです。所属、業務内容などは現在では変更となっている場合があります。